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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2007年10月22日

「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」(作品掲載)

  


 詩集や詩誌掲載の詩の紹介と鑑賞を記載している詩人・村山精二さんのホームページ「ごまめのはぎしり」で、この詩集が紹介されています。

 村山さんは、このホームページで詩集や詩誌からひとつずつ作品を紹介していますが、その紹介する作品については全篇を写して掲載しています。

 このマメさには頭が下がります。
(なお、作品自体をネットに掲載されたくない場合は、彼に詩集などを贈るとき、そのように書き添える必要があります。)

 詩集『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』の中からは、今回は「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」を取り上げ、この作品と詩集に対するコメントを載せてくれていますが、先には『山形詩人』54号(2006年8月)から「エーテル論」を掲載し、コメントしてくれていました。
(したがって、この2つの作品については、ネット上で誰もが読むことができます。)

 この詩集について、「どれを紹介しようかと迷うほどの名詩集です」と紹介していただき、恐縮しています。
 

 写真は、詩集とは関係ありませんが、私がたまに飲みに行く山形市七日町の洋風居酒屋「し〜ら」の看板。
 ビールで喉を潤してから、一合徳利の熱燗でちびちびと宮城の「一ノ蔵」をやります。

 私は若い頃からのクセで、塩味の利いたあっさりめのポテトサラダが好きですが、ここのマスターの塩野さんがつくるポテサラに目がありません。
 薄いパイ生地のピザも好きです。

 「し〜ら」という店の名は、ジャズのボーカリストの SHEILA JORDAN からとったものです。
 店にはジャズがかかっています。

 七日町の八文字屋書店で「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」を購入し、この小さな店でマスターと話をし、おもむろに詩集に目を落としてください。
 かならず泣けます・・・・(笑)

                                                                                                                       






  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 00:52Comments(0)作品情報

2007年10月15日

「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」について(余談)


 

 金曜日、たまたま現在発売中の週刊誌『ぴあ』10月18日号を購入したら、グラビアにザック・デ・ラ・ロッチャの写真が! 

 記事を読むと、2000年にザックの突然の解散宣言で消滅したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが今夏に再結成され、なんと来年の2月に来日公演するというのである。(2月9・10日、幕張メッセ)

 まさか、私が「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」という作品を書いたのが伝わったからではあるまいが(苦笑)、詩集『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』の出版とタイミングが合ってしまって、少し驚く。

 もっとも、べつにライブを観に行こうという気にはならない。
 それどころか、あのレイジが、「ブッシュの戦争」の欺罔と失敗が明らかとなり、共和党政権が揺らぎ始めたいまごろになって出てきても、“なんだかなぁ〜”という感じである。
 それとも、9・11以後、それだけ圧力が苛烈だったということか・・・。
 ぬるま湯で生活しているじぶんなどには偉そうなことは言えないのだが。  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 00:27Comments(0)作品情報

2007年10月08日

詩集「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」(その2)






 新詩集『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』(書肆山田)について、ある女性詩人から感想をお聞きしました。
 その方は以下のようなことを言っていましたが、まず、この詩集の作品の掲載順です。


    1 対痔核
    2 似非メニエル氏病者のグルントリッセ
    3 ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?
    4 インチキゲンチュア・デクラレチオン
    5 贈る言葉
    6 ザンゲ坂をのぼる
    7 静かな生活
    8 窓の下ではサイレンが
    9 カタキを討たれる
   10 耳下腺炎の夜
   11 エーテル論
   12 水の女
   13 骨髄ドナーは呻き呟く
   14 新しい人よ目覚めよ

 その方の話では、まず大方の「詩人」、とくに女性詩人だと、最初の「対痔核」の表題とその第一連の表現で、もう半分以上の人が受け付なくなるのではないか。
 ここを通り抜け、2、3、4と読みすすむのにはたいへん骨が折れる。そこを堪えて読み進み、5番目の「贈る言葉」を読むと、“ああ、このひとはけっこう普通の人なんだ・・・”と思えてほっとする。
 すると、6番目の「ザンゲ坂をのぼる」からはずいぶんと様子が変わる。
一見わかりやすい風景なのだが、現実と幻想、時制や場所が異なるシーンが折り重ねられていて、それを読者が自分のイメージとして構成しなければならない。それはそれでまた振り回されるので、最後まで読み通すとかなり疲れる・・・。
 読了後の印象は、連作の短編小説集を読んだような感じだった・・・・と。


 
 昨日、「山形国際ドキュメンタリー映画祭2007」の開催されている山形市七日町に出かけ、八文字屋書店(本店)の郷土関係図書のコーナーを覗いたら、この詩集が10冊平積みされていました。
(八文字屋さん、ありがとうございます。)
 ちなみに、山形市在住の伊藤啓子さんが昨年出された詩集『萌野』は、なんと20冊平積みされていました。伊藤さんの詩集は売れるみたいです。羨ましい・・・。
 なお、『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』は、仙台の紀伊国屋書店にも配本されていたということです。全国の大都市の書店でご覧いただけるかもしれません。

 写真は、ドキュメンタリー映画祭に併せて七日町で開催されていた「国際ボランティアセンター山形(IVY)」などの主催による『地球の文化祭』や『 MONTO STREET JAZZ FESTIVAL 』の風景です。  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 12:38Comments(0)作品情報

2007年10月06日

新詩集「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」

 新詩集『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』(書肆山田)を上梓しました。
 これは、2001年発行の『母のない子は日に一度死ぬ』(書肆犀)、2004年発行の『母を消す日』(書肆山田)に続く三冊目の詩集です。

 装画は百田智行さん、印刷は内外文字印刷・石塚印刷による活版印刷(!)、製本は山本製本所です。
 さすが書肆山田!という作りです。


 私自身が書いた紹介用の文は、以下のとおり。

 少年痔主、黒い犬、似非メニエル氏病者、インチキゲンチュア、必殺仕送り人、骨髄ドナーが走り回り、モン、タイ、水の女、木の女、石の女と絡み合う・・・
 凡庸なる人生の、けれど少しだけ切なげな影たちの物語り。


 製作者が書いた帯文は、詩作品から数箇所表現を抜き出して再構成したもので、以下のとおり。

 日々を生きることは憂鬱であり快楽である―初手から世界にきみの場所はないのだと、厳寒の海も真夏の海峡もぼくを誘うが、胸が張り裂け息絶え絶えになれば少しは世界に手が届くような気がして、ちいさく息をのみ、木舟を推すことにする。なにがあっても行く・・・なにかよくわからない繋がりが影を帯びるようだ・・・戯れに名を呼んでみる―日々を生きることは快楽であり快楽である

 私の紹介文は、芝居か戯曲の宣伝コピーのようですね。
 製作者の帯文はコラージュですが、これは一篇の詩作品のようにも読めます。こちらの方が現代詩の「詩集」だなぁという感じがします。
 でも、私はこの詩集を、詩人や詩の愛好者より、普段は詩など関心がないという方のほうにより読んでいただきたいと思います。いわゆる「詩人」には受け付けられない(かもしれない)理解できない(かもしれない)作品です。

 お求めは、首都圏などの大きな書店(「ジュンク堂」「紀伊国屋」など詩書コーナーがある書店)では置いていただいていると思いますが、最寄の書店へ注文いただくか、インターネット書店へどうぞ。
 「クロネコヤマトのブックサービス」「amazon.co.jp」「セブンアンドワイ」「ビーケーワン」などで取り扱われています。(2007年10月6日現在)(ちなみに私は普段「ビーケーワン」を利用し、コンビニで支払いしています。)

 なお、これらのインターネット書店では第二詩集の『母を消す日』(2005年度H氏賞最終決選投票で落選)も扱っています。
 第一詩集『母のない子は日に一度死ぬ』は書店では扱われていません。
 上記三冊について、私から直接お求めになりたい方はメールをください。郵便振込み用紙をお送りします。消費税はいただきません。送料はこちらで負担します。

 この詩集に収録された作品についての解題や用語解説など、これからぼちぼちとアップしていきたいと思います。
 なお、この詩集は、用語の意味やオマージュや引用元や言及先の作者や作品が何かぜんぜん分からなくても、作品として伝えるべきことはしっかり伝えられるように書かれています。  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 11:22Comments(0)作品情報