2025年01月19日
2025年の活動について~自費出版引き受けます!

2025年になって、はや3週めが過ぎようとしています。
ちょっと気を許しているとあっという間に時間が経過してしまうので、今年の活動について少しだけ記しておきたいと思います。。
〝ひとり出版社〟として運営している高安書房から、最近、佐藤傳詩集『日々のなかの旅』と近江正人詩集『真夜中のスイマー』を刊行し、これを八文字屋書店各店に配本させていだたいています。
また、年明けに高 啓著『非出世系県庁マンのブルース』と『切実なる批評―ポスト団塊/敗退期の精神ー』を八文字屋書店に清算していただいたところ、『非出世系県庁マンのブルース』が継続して売れているのに加え、『切実なる批評』が12冊も(!)売れていました。七面倒くさい内容の『切実なる批評』を購入してくれた方が12人もおられるとは・・・・。
両作品とも再度八文字屋書店各店に配本をお願いしましたので、ぜひ店頭で手に取って御覧ください。なお、ネット書店や最寄りの書店でも購入できます。最寄り書店には「地方・小出版流通センター扱いで」と告げていただくと取り寄せてくれると思います。もちろん、高安書房に直接注文していただければなお幸いです。
ところで。今年は自費出版の引き受けも進めていければと考えています。関心のある方は高安書房のブログをご覧ください。
さて、現代詩関係の活動としては、2025年11月8日(土)に、「やまがた文学祭2025」というイベントを企画しています。「やまがた文学祭」は山形市民会館と山形市芸術文化協会(文学部門)のイベントで、毎年市民会館小ホールを会場に開催されています。市の芸文恊に参加する文学関係の6つの部門が、それぞれ6年に1度当該分野のイベント等を実施しているもので、2025年は「現代詩」部門のイベントを実施する予定です。
なお、この文学祭イベントにおいて、「やまがた文学祭・現代詩賞」という詩の公募を行う予定。募集対象は、山形県内に在住・在勤・在学の方による、未発表の日本語の詩です。「小中学生」「高校生・大学生・専門学校生等」「一般」と3部門で選考し、優秀作品を表彰します。詳しくは山形市報4月15日号に掲載する予定。後日このブログでもお知らせします。
11月8日のイベントでは、本県出身の2大詩人、黒田喜夫と吉野弘を取り上げた企画(講演、対談、合唱など)を実施する予定です。
また、11月7日~8日に山形市民会館展示ホールにおいて、県内の詩書等の展示も行う予定です。こちらについても、このブログでお知らせします。チェックをよろしくお願いいたします。
さて、高 啓は、昨年やっと山形県詩人会事務局を降りることができましたが、今年はこの企画に時間を使うことになりそう・・・・。
自身の詩作のほうは・・・どうなることやら・・・・。
でも、ブログにはもっと文章を上げていきたいと思います。
今年もどうぞよろしく。
(注)写真は2024年11月に訪れた新宿の老舗ジャズ喫茶「DUG」の入り口の階段。
2025年01月11日
近江正人詩集『真夜中のスイマー』(高安書房刊)

高安書房から近江正人詩集『真夜中のスイマー』(A5版・並製172頁・税込み2,200円)が刊行されました。
著者は1951年生まれ。これまで書肆犀(山形県上山市)や土曜美術社出版販売その他の出版社から、11冊の詩集を上梓してきたベテラン詩人です。今回初めて高安書房からの発行になりました。
この詩集は、著者のこれまでの詩集とはちょっと印象が異なり、作者の生きてきた軌跡(家族との葛藤や少年期から青年期の苦悩など)が色濃く反映された作品が収録されています。この詩人が、どのような地点からどのようなあり様を展望しているかについても読み取りやすくなっていると思います。
書名の「真夜中のスイマー」は本詩集の2番目に収録された作品の名で、これは作者の睡眠時無呼吸症候群を意味しています。
※ 本詩集は山形県内の八文字屋書店各店でお求めいただけます。
県外等の方は、高安書房に直接お申し込みください。
送料(スマートレター)は高安書房負担。代金の振替・振込費用はご負担ください。
発注方法はこちら
2025年01月08日
佐藤傳詩集『日々のなかの旅』(高安書房刊)

高安書房から佐藤傳詩集『日々のなかの旅』(A5版・並製174頁・税込み2,200円)が刊行されました。
著者の佐藤傳は、1955年生まれ。寒河江市在住。
山形県内の同人誌に長い間作品を発表してきましたが、これが第一詩集となりました。
地元の寒河江市や河北町などの風物を描きながら、そこで日々を生きる無骨な男の生活と心象が綴られています。
この詩集を読むと、日常を淡々と生きることがそのまま〝旅〟であるという視点が生まれてくるような気がします。
ぜひご一読ください。
【帯より】
男は歩いている
懐かしきものにまどろみながら
いいえ、それでもゆっくりと足元を確かめながら
この町で日々を生きることがそのまま旅であるかのように
鮮やかな少年の夢を小脇に抱えて
その男は歩いている
ー読む進みほどに引き込まれていく、第一詩集
※ 本詩集は山形県内の八文字屋書店各店及び松田書店(寒河江市)でお求めいただけます。山形県外等の方は、高安書房に直接お申し込みください。
送料(スマートレター)は高安書房負担。代金の振替・振込費用はご負担ください。
ご注文はこちら
2023年09月09日
高啓著『切実なる批評―ポスト団塊/敗退期の精神』刊行

高啓が1981年から2021年までの間に発表した論考から成る社会・思想・文芸批評論集
『切実なる批評―ポスト団塊/敗退期の精神―』が高安書房から刊行されました。
こちら(高安書房のサイト)から内容をご覧ください。
2023年07月17日
『非出世系県庁マンのブルース』の「はじめに」

高啓著『非出世系県庁マンのブルース』(高安書房)が各ネット書店(Amazon含む)で購入できるようになったことに伴い、本書の前書きにあたる「はじめに」をここに掲載します。
はじめに
凡人の回顧録、とりわけ仕事に関する回顧録というのは、ほとんど自慢か自虐になってしまう。だから他人は読む気がしないのだと、どこかで聴いた記憶がある。この書もまた、この轍から自由になれていないことだろう。
山形県庁の日陰の一職員に過ぎなかった者の回顧録を、誰が進んで手に取ってくれるものだろうか、人を傷つけるかもしれないものを書き残す意義がほんとうにあるか、こんなものは所詮出世できなかった奴の恨み節ではないか・・・などと、幾度も幾度も刊行を逡巡した。
しかし、このネガティヴな考えに対して、無理やりポジティヴな考えを対置してみる。
ひとつは、山形県(または山形県政)における知られざるささやかな歴史を、幾許かは興味をもってもらえる形で、つまりは斜角から記録しておくこと。
もうひとつは、県職員もしくは自治体職員あるいは「公務員」という存在に対する固定概念に、いささかなりとも放蕩と遊撃の作風(ベタな言葉で言うと〝ロマン〟ということになる)が差し込む風穴を開けておくということ。
これらを、県組織、関係者及び著者自身の清濁を併せて描く輩は、そこここに何人もいるわけではないだろうという想いである。
そもそも、これまで六冊も詩集を上梓してきた自意識過剰のじぶんである。この書によって、たとえ傲岸ときには醜悪でもあるわが身を晒すことになろうとも、じぶんが生きてきた証をこの世界に刻み付けておきたいという欲求に抗うことはできない。
本書の各章は、時系列で並んでいるわけではない。未知の読者が手にとってくれたとき、少しは関心をもって読み進んでもらえるように、各章を独立した形で記述し、それを変化に富む順番で並べてみた。
県政の裏面史に関心がある方は、「第Ⅰ章 秘密指令! 県費三五〇億円を防衛せよ。」、「第Ⅲ章 米沢の能舞台はなぜ空気浮上するのか」、「第Ⅳ章 最後の紅花商人」を先にお読みいただきたい。行政事情を云々されるのに退屈される方は、第Ⅳ章から取りかかっていただけると読み進み易いかと思う。
また、社会福祉に関心のある方は、「第Ⅱ章 ケースワーカーはキツネでござる」、「第Ⅴ章 介護事業所の勧誘ローラー作戦は許容さるべきか」からお読みいただきたい。
さらに、組織の論理と自分の倫理や矜持のはざまで悩んでいる方には、「第Ⅲ章」と「第Ⅴ章」を紐解いていただきたい。
そして、もし筆者の来し方に関心をもっていただけたなら、「第Ⅵ章 要領の悪い歩行について―山形県に採用されるまで―」に眼を通してくだされ。
あっは。こんなことを言いながらも、書かれているのは自家撞着に満ちた事柄でもある。
第Ⅰ章では国の検査をいかに誤魔化すかに必死になりながら、第Ⅴ章では社会福祉法人の不正を見つけ出すために腐心している。
さらに、職業倫理をめぐる苦悩を語る一方で、「官官接待」や「食糧費問題」など(これらは厳しく指弾され二〇数年も前にほとんど解消されているが)県民からみればとんでもないことをしながら生きてきた軌跡を、ぬけぬけと描いているのである。
こういう文章をなんと名づけたらいいのか、ロバート・ジョンソンには誠に申し訳ないが、じぶんはそれを「ブルース」というほかなかった。
なお、「ささやかな歴史的事実」が書かれていると言ったが、記憶というものは、つねに/すでに、自己中心的に変成されているものだ。じぶんに都合よく記憶しているし、他人に知られたくないことはもちろん書かれていない。数字をはじめとして単純な錯誤記憶も少なからず存在することだろう。この回顧録はそういういい加減なものだということを、事前にご了承いただきたい。
また、相談支援の業界では、個別ケースを不特定多数に紹介する際にはプライバシー保護のため事実内容を一部書き換えることがルールになっているが、ここでもそれに従っているものとして第Ⅱ章をお読みいただきたい。
ネット書店以外でのご注文については「高安書房」のサイトの「『非出世系県庁マンのブルース』のご注文はこちらへ」をご覧ください。
2023年06月12日
高安書房の本が全国の書店で購入できるようになりました。

高安書房は「(株)地方・小出版流通センター」と契約しました。
これにより、同センターを介して大手取次(トーハン、日販など)から全国の書店に配本(ただし注文制)されることになりました。
なお、下記の書店には今週中に委託配本される予定です。
ジュンク堂(札幌店、弘前中三店、盛岡店、郡山店、大宮高島屋店、藤沢店、新潟店、大阪本店、難波店、三宮店、松山店、福岡店、池袋店、吉祥寺店)
丸善(丸の内本店、名古屋本店、松本店、京都本店、広島店)
МARUZEN&ジュンク堂 梅田店
紀伊國屋(札幌本店、新宿本店、梅田店)
喜久屋書店宇都宮店
ブックファースト新宿店
書店の皆さま、どうぞご注文ください。
一般読者の皆さまは「高安書房」のブログの「高安書房への発注方法」か「プロフィール」をご覧いただき電子メールで直接高安書房に申し込むか、お近くの書店(全国の殆どの書店が対象)に取寄せをご依頼ください。(取寄せをご依頼の際は「地方・小出版流通センター扱いで大手取次から取寄せできます」と店員さんにお伝えください。)
なお、高 啓の詩集をお求めの際は、ぜひ高安書房から直接ご購入ください。
2023年03月23日
出版業を始めるための必読書

この春は暖かくなるのが早いですね。・・・・というか、毎年こんなことを言っているような気がします。「年ごとに、春と秋が短くなっているような・・・・」
近所の個人宅庭の桜がほころび始めました。3月中に咲くのは初めてかもしれません。
写真は白鳥の北帰行です。
1週間ほど前、自宅近くから撮りました。この辺の上空を白鳥の群れが飛び回るのも珍しいような気がします。
以下は高安書房のサイトにアップしたものと同じ内容です。
高安書房のサイトは訪問する方が少ないので、こちらにも掲載させていただきます。

岡部一郎・下村昭夫共著『出版社のつくり方読本』(2017年・出版メディアパル)と石橋毅史著『まっ直に本を売る―ラディカルな出版「直取引」の方法』(2016年・苦楽堂)を読んだ。
わたくし高安書房店主のように、出版業の〝し〟の字もしらないままに出版業に手を出してしまった者は、どちらもその前に手にすべき必読の書だった。つまり、「必読の書」を読まずに手を付けてしまった(!)ということを知らしめられた。
『出版社のつくり方読本』は、出版業というものがどんなものか、全体をコンパクトに整理して分かり易く解説しており、格好の出版業入門書だ。
とくに出版した本をどう売るかという点で、素人の甘い考えを打ち砕いてくれる。そもそも、トーハン、日販、楽天ブックスネットワークなどの大手取次会社は駆け出し出版社など殆ど相手にもしてくれないのだという。
ではどうするか。そこで参考になるのが、『まっ直に本を売る―ラディカルな出版「直取引」の方法』である。
この本は出版社で営業をしていた経歴をもつ出版ライターが、自身の経験に基づく問題意識から取材した記事(『新文化』という出版業界関係の雑誌に連載したものかな)をまとめたものらしい。(この本はネットショップのhontoで注文したが、入荷できない旨のメールが来た。仕方なく、山形県立図書館を通じて所蔵のあった酒田市立図書館から借りて読んだ。ちなみに、このように地元の図書館で他の図書館の蔵書を取寄せて借りることができる。「相互貸出」というシステムである。)
内容は「取引代行」という方法を導入した出版社「トランスビュー」の「トランスビュー方式」に関する紹介が中心になっているが、この本も出版業界の事情を知るうえでとても有益である。
ところで、「トランスビュー方式」は、①書店からの注文に基づく配本(返本を減らすため)と、②書店の利益を確保するための低い掛け率(7割を切る)が大きな特徴である。出版社にとっては、掛け率やトランスビューの手数料等の関係で、いわゆる「取次」を通すのと比べて利益率が大していいわけではないが、①のシステム上、返本が少ない点が魅力である。(ただしトランスビューも一部取次を利用している。)
「大沼デパート」の閉店にまつわる『さよならデパート』の著者であり、その出版元「スコップ出版」を運営する渡辺大輔氏に伺ったところ、同氏は「トランスビュー」と取次代行の契約をしているとのことだった。
ただし、問題は「トランスビュー方式」では書店への卸値(つまり出版社の取り分、これを「正味」という)が定価の70%を切るうえに、いろいろと手数料の支払いを求められることだ。実際の正味は定価の60%か、その他の経費(荷造り料や送料)を勘案すれば出版社の得る額はそれ以下になるのではないだろうか。
渡辺氏は自ら編集ソフトを操るうえに、表紙デザインも自分で作成しており、その分本の製作費を低く抑えているという。また、初版の部数もそれなりに増やして、1冊あたりの原価を低く抑えているという。
高安書房の『非出世系県庁マンのブルース』は、こんな事情を何も知らずに初版500部の印刷。定価の決定にあたっても詳細な検討などしなかった。(-_-;
共同通信社の書評に取り上げてもらえたので、その記事が掲載された地方紙を読んだ個人や(リクエストを受けたであろう)公立図書館及びそれらの客から取寄せ注文を受けた書店などからポツポツと注文が入ったが、共同通信社の配信がなかったとしたら、山形県外からの注文は殆どなかったのではないかと思う。
やはり、「取引代行」か「地方・小出版流通センター」などの零細出版社を相手にしてくれる取次を利用しないと全国の読者にアクセスできないのか・・・。
さて、ここからが悩ましいところである。
じぶんは生活の糧を得るために出版業を始めたのではなかった。パートタイマーであるとはいえ、別の仕事(こっちがいまのとろは本業)ももっている。(本業の仕事はそれなりに神経を使うのでアタマの切り換えに苦労する。) そもそもは自著を出版したいというのが主たるモチベーションなのだ。
こういう中途半端な人間が出版流通に首を突っ込んでもいいのか・・・、あるいはまた、高啓の著書以外に、毎年継続して出版していく企画をもっているのか(ということがトランスビューでも地方・小出版流通センターでも取引の条件になる)・・・・、という自身への疑問(というか〝たじろぎ〟)もある。
さらにまた、「直販」こそ本を「売る」=「買う」という過程がそのまま読者=購入者とのコミュニケーションに他ならない関係だ。・・・このネット社会である。ネット(=高安書房のサイト)を通じて書店や読者への「直販」でやっていくという選択があって然るべきだし、数を売ることより身の丈にあったやり方でチマチマとやっていけばいいのではないか・・・などとも考えてしまう。
ということで、この時点での中間的な結論はこうだ。
本来、じぶんの(詩集以外の)著書として先に世に問おうとした(「書肆山田」から上梓しようとした)文学思想論集『切実なる批評』(仮題)を、まずはもう一度『非出世系県庁マンのブルース』と同じ形で世に送り出し、その反響を見てから考える・・・。
『切実なる批評』(仮題)は、その内容からして『非出世系県庁マンのブルース』より僅かな読者(購買者)しか得られないだろうが、まさに〝身の丈に合った〟歩み方ではないか・・・。
ただひとつ、非常に困っているのは、前にも書いたが、Amazon、楽天ブックス、ヨドバシなどの大手ネットショップのサイトに、取引がない(取り扱いできない)にも拘らず、高安書房の新刊のデータが掲載され、いざそれを注文しようとすると「販売休止中です」とか「取り扱いできません」などという主旨の表示がなされてしまうことだ。(これは実質的に販売の妨害行為になってしまっている。)
「ヤフー知恵袋」にも『非出世系県庁マンのブルース』は書店で売っていないがどこかで買えないかという質問に、ネットショップで売っていないかと回答があり、売っていないと返答が来て、結論としてはどこでも売っていないという印象になる旨の記載がなされており、こちらがそれに気づいたときは回答期限が過ぎて記入ができなくなっている。ヤフー知恵袋に「非常に迷惑しているから再度回答を書き込みできるようにしてほしい」と訴えるも音沙汰がない状態である。
まぁ、愚痴を延々と述べても詮無いこと。とりあえず今は次の出版に向けて取り組んでいこうと思う。
【追伸】
『非出世系県庁マンのブルース』が地元の書店にない場合、高安書房のサイトをご覧いただき直接注文してください。書店からお求めになりたい場合は、「高安書房からより寄せできないか?」「高安書房はネットで検索すればサイトが見つかり、そこに書店との条件が記載されている」とお伝えください。
2023年02月16日
『非出世系県庁マンのブルース』のご注文はこちらへ

ライブドアブログの「高安書房」のサイトにも書きましたが、「高安書房」のサイトは来訪者が少ないので、こちら「詩と批評」にも掲載させていただきます。
『非出世系県庁マンのブルース』をグーグルで検索すると、honto、楽天ブックス、ヨドバシなどの通販サイトが上位に現れ、これらのサイトで注文しようとすると「取り扱いできません」「販売休止中です」などの表示がされています。
また、Amazonで検索すると、中古品で4,620円、新品で5,346円などとべらぼうな値で売りに出されています。
これまでも記してきたように、高安書房は取次と取引していないため、上記の通販サイトにはそもそも配本されていません。にも拘らずこれらのサイトに本書の情報が掲載されるのは、これらのサイトが出版書籍のデータを配信しているサイトから自動的にデータを読み込んで 表示するからだと思われます。
高安書房へのご注文は、本サイトに記載した「高安書房への発注方法について」をご覧いただき、直接電子メールまたはFAXで御注文いただくか、ご利用される書店(実店舗)へ高安書房からの取り寄せを申し込んでください。
直接申込の場合は、定価1,800円(消費税はいただきません。送料は無料。代金の郵便振替または口座振込の手数料は購入者負担)です。
書店からのご注文については、1冊の場合・定価1,800円×0.8=1,440円、2冊以上は1冊目から1冊につき×0.75=1,350円(消費税はいただきません。送料は無料。代金の郵便振替または口座振込の手数料は書店さま負担。2冊目以降は返品可。返品の送料は書店さま負担。)でお送りさせていただきます。(消費者が書店から購入する場合は消費税が加算されて1,980円になります。)
なお、山形県内の書店には「山形県教科書供給所」から配本されますので、同供給所にお問い合わせください。もちろん、高安書房と直接お取引いただければなお幸いです。
写真は、天童市の天童高原スキー場。この日は子どものリフト代が無料だったからか、駐車場が満杯に近い結構な賑わいでした。
2022年11月06日
『非出世系県庁マンのブルース』秋田魁新報で紹介されました。

秋田魁新報2022年11月6日号の「各地の本」という新刊書紹介コーナーに『非出世系県庁マンのブルース』が取り上げられました。これは共同通信社の配信記事です。
「『官官接待』やその原資を捻出する『カラ出張』が日常的だった時代の、土木部門と中央省庁の関係性を巡る証言は生々しい。後に社会福祉法人の不正を暴くため血眼になった自分を『自家撞着』と呼ぶあたりに、公のため働く者の自負をみた。」
後段の「自分を『自家撞着』と呼ぶあたりに、公のため働く者の自負をみた。」という文がカッコいいですね。(読者には、本書を読んで頂かないとそのココロは伝わらないとは思いますが。)
実に簡潔で分かりやすい紹介文なのですが、ただひとつ、玉に傷があります。
「ケースワーカーとして生活保護受給者を回った新人時代から、特産品の紅花の販路拡大に奔走した野菜花弁専門員まで、あらゆる業務をこなした。」
ここの「野菜花弁専門員」は誤り。「野菜花卉(かき)専門員」が正しい職名です。
本書にはこのほか、秋田営林局(現・東北森林管理局)の職員を秋田市の盛り場「川端」で官官接待した話(第Ⅰ章「秘密指令!県費350億円を防衛せよ。」)や山形新幹線の初期不良によるトラブルについて歓迎するような発言をした秋田県知事の話(第Ⅲ章「米沢の能舞台はなぜ空気浮上するのか」)及び米沢市から県庁に通っている同僚に「そういえばあなたは佐竹藩だったんだ・・・」と言われた話(同)、それに湯沢市役所職員採用試験の受験体験(第Ⅵ章「要領の悪い歩行について―山形県に採用されるまで―」)など、秋田にまつわるエピソードが書かれています。
秋田県の方、ぜひお読みになってください。面白いですよ。
ご注文は「高安書房」サイトの「高安書房への発注方法」をご覧ください。
2022年10月24日
『非出世系県庁マンのブルース』へのコメントその3

「高安書房」のサイトに掲載したのと同じ内容ですが、こちらにも掲載させていただきます。
というのも、「詩と批評」の方が相対的にアクセスが多いからです。(^^;)
『非出世系県庁マンのブルース』へのコメントその3です。
「読後の感想は〝非常に面白かった〟です。頑張って書いたものを〝面白かった〟では失礼かもしれないが、とにかく面白かった。今までは、高 啓の詩集以外は殆ど読んだことがなかった。詩集『母を消す日』や詩集『二十歳できみと出会ったら』で思い描く高 啓は、公務員になったらどんな風に仕事をするのか? 正直に言って、上司や周辺に正論を言ったり自己主張したりして仕事が進まないのではないか・・・と、他人事ながら不安に思っていたこともありました。ところが全く反対でした。高 啓氏は公務員としてB級(=非出世系)どころか、完全にA級、特A級です。とくに、筆者のような医師と関係の深いケースワーカーの話(第Ⅱ章)や介護の話(第Ⅳ章)など、実に心配りの行き届いた仕事ぶりで、県のために見事に良い判断をして働いています。〝ブルース〟でなく、〝ブラボー〟とします。」
暖かな言葉をありがとうございます。
この書に書かれているのは「上司や周辺に正論を言ったり自己主張したり」している様なのですが、それを「とにかく面白かった」と言っていただけるのは、〝元公務員として〟ではなく、〝物書きの端くれ〟として望外の喜びです。
2022年09月30日
『非出世系県庁マンのブルース』へのコメント その2

「非出世系県庁マンのブル ース」へのコメント紹介その2です。
【とてもおもしろかった(!) 県庁マンの仕事など、一般の人はなかなか分かりませんが、そんなにハードな仕事だとは、本書を読むまで知りませんでした。それをさり気なく、気軽な調子で描いているので、サクサク読めます。行間から自ずとユーモアも感じられ、一気に読んでしまいます。うまい構成、練られた文章の勝利ですね。】
ありがとうございます。たしかにこの手の自己史本はなかなか読む気にならないものです。なんとか一般の方にも読んでいただきたいと思い、構成やテーマごとの章立て及びそのタイトルなどに工夫をしてみました。
【この手の本は一般には「饅頭本」と言われ、葬式饅頭と同じで貰えばそれなりに嬉しいが買うほどの価値はないと言われていますが、この書の場合はちょっと違っており、面白く一気に拝読させていただきました。買って読む価値が満載です。
県庁の職員と言えば地方では公務員の頂点ですので、最も安定した、様々な点で最も優遇された職だと思ってきました。こんなに大変で、しかもしんどくて、上下関係から、縄張り争い、さらには政争も絡んだ非論理的な世界なのだと初めて認識しました。】
「饅頭本」とは言い得て妙ですね。たしかにおっしゃる通り、この手の本は著者に個人的関心がある場合でなければ読もうとはしない感じです。そこをどうやったら読んでもらえるものにするか、事実を書きながらそれを実現するのは難しいですね。
ところで、著者も、もうあの世界には戻りたくありません。いまは贖罪の意味も込めて(というのはウソですが)、小中学生やその保護者の相談支援の仕事をしています。ただ、これも結構心理的圧迫感はある仕事なので、いつまで続けられるか自信はありません・・・。
※ 「非出世系県庁マンのブルース」のお求めは、高安書房まで。
2022年09月24日
「非出世系県庁マンのブルース」へのコメント その1

「非出世系県庁マンのブルース」へのコメントを紹介します。
【第1章だけ通読。役所仕事の実態をリアルに描いて、読ませます。これをネタに、県庁OBで出版記念会が計画されたら、なお面白い。AさんもBさんもCさんも出てくるくらいでないと。これを読んで気を悪くするなら、自分を否定することになる。小説にもなる内容だと思った。前に読んだはずなのに、新鮮だった。難点があるとしたら、作者を仕事の出来る男として美化している印象があること(事実でも、落して書かないと)。】
県職員OBにはこの本の贈呈も出版のお知らせもしていません。
県庁購買部(=八文字屋書店外商部)にも配本していただいていますので、目に付いた方は手に取ってくれるでしょう。
作者は県庁で孤独だったわけではありませんが群れてもいなかったので、「出版記念会」は有り得ないと思います。
「難点があるとしたら、作者を仕事の出来る男として美化している印象」というのは正鵠を射ています。
こういう愚かな「難点」もあるのがこの作者であり、それをそのまま隠さず書いたということです。
《書店配本状況》
山形市内の「宮脇書店成沢店」と「八文字屋書店北店」(映画館ムービーオン)では郷土出版コーナーに置かれています。
「こまつ書店西田店」では、レジのすぐ下の、雑誌「023」が並べられている低い台に置かれています。入り口を入ってすぐ左下を視ないと気がつきにくい場所です。
2022年09月11日
『非出世系県庁マンのブルース』刊行しました!

高安書房による出版第一号として、高啓著『非出世系県庁マンのブルース』が完成しました。
本書は、著者が山形県庁職員として経験したことを「県組織、関係者及び著者自身の清濁を併せて描いた」赤裸々な記録であり、エッセイです。
いわば〝職業的自分史〟ですが、エピソードごとに物語化された記述の方法を採り、「山形県(または山形県政)における知られざるささやかな歴史を、幾許かは興味をもってもらえる形で、つまりは斜角から記録」するように工夫されています。
また、「県職員もしくは自治体職員あるいは『公務員』という存在に対する固定概念に、いささかなりとも放蕩と遊撃の作風(ベタな言葉で言うと〝ロマン〟ということになる)が差し込む風穴を開けておくということ」を意図して書かれています。
『非出世系県庁マンのブルース』目次
はじめに
第Ⅰ章 秘密指令! 県費三五〇億円を防衛せよ。
第Ⅱ章 ケースワーカーはキツネでござる
第Ⅲ章 米沢の能舞台はなぜ空気浮上するのか
第Ⅳ章 最後の紅花商人
第Ⅴ章 介護事業所の個別ローラー作戦は許容さるべきか
第Ⅵ章 要領の悪い歩行についてー山形県に採用されるまで―
職歴年表
あとがき
山形県民の方はもとより、他県の方でも、公務職場に関わる方々、あるいは社会福祉に関わる方々に、ぜひお読みいただきたいと思います。
B6版・並製・218頁。店頭の定価は1,800円+税(=1,980円)です。
高安書房は、現在のところ、消費税をいただかない零細事業者ですので、直販分は1,800円、送料無料です。
注文の仕方は、高安書房のホームページの「高安書房への発注方法について」をご覧ください。
2022年08月06日
高安書房、はじめました。

高啓は、出版と書籍販売の個人事業所「高安書房」を開業しました。
(ISBNコードを取得し、個人事業の開業届も提出しました。)
当面、無店舗書店として高啓の著書(既刊詩集6冊)を、郵送で販売していきます。
また、現在、高安書店初の出版として、高啓の職業的個人史の記録 『非出世系県庁マンのブルース』の刊行作業を進めています。
10月1日発行予定です。
今後、高啓の著作をメインとして、依頼があれば他の方の著書の出版・販売も手掛けていく予定です。
高安書店のホームページはライブドアブログに設置しました。
下記のURLからご覧ください。
https://takayasushobo.officialblog.jp/