2007年11月28日
宇都宮行
東京に泊まった翌日、例によって帰り道に宇都宮に寄る。
劇団「It’s Secret」の講演を観るためである。
開演まで時間があったので、街の中心部(馬場通りのパルコ周辺)へ出かける。
パルコ向かいの上野デパートの廃墟が取り壊され、建物が建設されているところまでは前回の訪問のときに見ていたが、目出度くそのビルが出来上がっている。しかし、雑居ビルなのでどうもぱっとしない。(写真の一番奥に見えるビル)
この大通りにはもうふたつ廃墟が立っている。同じ上野デパートの別棟(写真には写っていない)と、 写真手前に見える三階建てのビル。(この間まで1階にタクシー会社が入っていた。)
この廃墟はかなり見苦しいが、しかし隣のスッポン屋が面白い。こういう町並みになぜか目がいく。
昼食の時間だったので、「みんみん」本店で餃子をと思い訪れたが、あの気合の入った人々の長蛇の列に1時間も並ぶ気になれず、大通りに面した「世界楼」という中華料理屋に向かう。
ここは中国人がやっている安くてけっこう美味しい店だった。しかし、テナント募集中との看板が・・・。これは残念だ。この辺りではもう他に入りたくなる店が見当たらない。
仕方なく、商業ビル「ラパーク」(元の長崎屋)の地下の「来らっせ」という餃子店モール内の「みんみん」で餃子を食べる。
本店とは違って特記すべきことはないが、平均的な餃子よりは美味い。それに6個で220円というのだから、具の量は少ないが安いことは安い。
「みんみん」の特色は、飲み物を除けば餃子(水、揚げ、焼きの3種)とライスしかメニューにないところだ。宇都宮を最初に訪れて駅ビルの「みんみん」に入ったとき、スープもないことに少々カルチャーショックを受けた。
“うちは餃子で勝負しているのだから余計なものは出さない”という主義は理解できる。だが、それを受け入れ嬉々として列を作っている客たちの従順さには異和を覚えた。
いくら餃子が美味くても、飯に汁は要る。汁のない飯を食べても食事したということにはならない。餃子を肴にビールを飲むのでないかぎり、汁のない餃子屋には、いくら餃子が旨かろうと月に一度もいけばたくさんだという気がする。
写真はパルコ側から見たラパーク。屋上がフットサルのコートになっている。
最後の写真は、アーケード街「オリオン通り」を「バンバ通り」の方から見たところ。
宇都宮は、人口のわりに文化的に薄っぺらであまり面白みのない街だという印象なのだが、訪れるたびに少しずつ愛着がわいてくる。