2012年05月09日

第13節、モンテ首位に立つ



 【第13節ザスパ草津戦】

 J2の第13節は、ゴールデンウィークの最終日、5月6日(日)18:30からのナイトゲーム。ザスパ草津をホームで迎え撃った。
 この日は午後から激しい雷になり、天候は最悪だった。これで観戦を諦めたファンも少なくないだろう。夕方には雨が上がり、雲の切れ間が覗くほどに天候が快復したとはいえ、気温は13度ほどで、ずいぶん寒いナイトゲームとなった。
 もっとも、これまでの記憶から言えば、ホームで荒れた天候のとき(とくに寒いとき)は比較的モンテの成績が良いようである。

 直前まで天候が悪かったことや、日曜日のナイトゲームということで、県内各地から子ども連れで観戦するにはちょっと憚られる条件だったが、観客は7,100人を超え、今季最多となった。
 今季の観客について感じることは、バックスタンドの入りが多くなったこと。バックスタンドの客の“ファン度”(モンテへの期待度、応援への熱意など)が、メインスタンド北席の客(サポーター席に次いで熱意をもった客層)のそれに近づいてきているなぁと感じる。・・・やはり、チームが勝ち進んでいることが大きい。

 この日は、中2日しかないゴールデンウィークの4連戦の最終日。モンテのスターティング・メンバーはほぼ固定されていたので、疲労の蓄積はかなりあったように見受けられた。
 ゲームは1対0でモンテが勝利。モンテはこのゴールデンウィークのハードな4連戦を3勝1分で乗り切り、第13節が終わったところで首位に立った。
 前半は草津が積極的にプレッシャーをかけ、モンテは今ひとつ調子を出せないまま終わる。後半は、開始早々に船山のラッキーなゴールで1点(昨年鹿島から移籍した船山のモンテでの初ゴール。)を得て、その後もサイド攻撃などで幾度かチャンスをつくったが、疲労がかなり蓄積している様子で選手たちの動きにキレがなく、追加点は得られなかった。しかし、こんな試合をしっかり勝ち点3で終えるということが大事。まずますの結果だったといえよう。
 湿度が高くて寒いのに頻繁に水を補給する選手が目立ったことと、タイムアウトのホイッスルで両チームの幾人かがピッチに倒れ込んだのが印象的だった。
 また、終了直後には、ザスパのGKがピッチに膝を衝いて地面を叩いた姿が目を引いた。よほど悔しかったのだろう。




 【 ここまでを振り返って 】

 このブログのモンテ関連記事は、シーズン開幕戦(アウェー)のジェフユナイテッド千葉戦について記載してからずっと途絶えていたが、じぶんは、第3節・3月17日のホーム開幕:大分トリニータ戦、第4節・3月20日のホーム:ヴァンフォーレ甲府戦、第6節・4月1日のホーム:水戸ホーリーホック戦、第8節・4月15日のホーム:カターレ富山戦、第12節・5月3日のホーム:愛媛FC戦、そして前述のザスパ草津戦と、開幕から7試合をスタジアムで観戦し、4月30日のアウェー・東京ヴェルディ戦と4月22日のアウェー・ギラヴァンツ北九州戦をテレビ観戦した。
 このように13ゲーム中9ゲームを観た勘定になるが、その中で負けた試合はアウェーの千葉戦のみ。とくに、上位に浮上した理由としては、GW4連戦を3勝1分で乗り切ったことが大きい。

 第13節時点の成績を見ると、1位山形(29点)、2位湘南(27点)、3位東京ヴ(25点)、4位京都(25点)、5位大分(24点)、6位千葉(24点)、7位水戸(24点)、8位甲府(22点)、9位岡山(22点)となっている。
 開幕前の「サッカーダイジェスト」誌の順位予想では「1位京都、2位甲府、3位千葉、4位東京ヴ、5位徳島、6位山形」と予想されていたが、この時点で、湘南(2位)、大分(5位)、水戸(7位)、岡山(9位)が健闘していることと、徳島(17位)が予想より出遅れていることを除けば、予想は一定程度当たっている状況にある。

 これまで実際に観戦してきたゲームで印象的だったのは、まず水戸である。これまで水戸はクラブの予算規模が小さく、しかも地元の自治体の支援をほとんど受けられなかったようであるが、市長の交代によって行政との関係が好転したこともあり、ムードは上げ潮であると伝えられていた。
 モンテのホームでも水戸は迫力あるゲームを展開し0対0で引き分けたのだったが、印象的だったのは、試合終了後にチームが挨拶に来た際の水戸サポーターの反応だった。それがどんな言葉だったか聞き取れなかったが、かなり激しい口調で言葉を浴びせていた。多分、「今日は勝てる試合だっただろう! こういう試合で勝たなくていつ勝つんだ!」というような内容だったのではないかと思う。
 これがモンテ・サポだったら、アウェーで引き分けた自チームにこんなふうに怒鳴ったりはしないだろう。当時、水戸は勝ち点で1位か2位だったと思うが、そのこともあって今年の水戸は本気モードだなという印象を受けた。
 それもそのはず、今季からは6位までに位置していれば昇格のチャンスがある訳である。このルール変更は昇格争いを間違いなくハードなものにし、したがってJ2リーグ戦を間違いなく面白いものにしている。
 6位まで昇格のチャンスがあるということは・・・つまり、昇格を狙うチームは、10位から12位くらいにいるチームと対戦する場合も、その相手チームと直接“昇格争い”をしていると思わなくてはならないということだ。言い換えれば、リーグ所属チームのうち半数近いチームが、リーグ戦の終盤まで昇格争いをすることになる

 こうした“各試合が昇格争いの直接対決”というシビアな意識を持つ必要がありながら、リードしたことで気を緩めてしまったのがホームの愛媛戦だったように思う。このゲームでは前半にモンテがペースを握り、とてもいい形で2点を先取。このまま後半も攻め込めるかと思いきや、愛媛の激しいプレッシャーで2点を返され、モンテはタジタジとなり、やっとの想いで引き分けに持ち込んだという試合だった。
 スタンドから観戦していると、後半ではモンテの前衛と中盤の選手の動きが極端に悪くなったのがはっきり見て取れた。小さなスペースで、練習のつもり?と思われるような弛緩したパス回しをして、相手とじゃれ合うようなボールの奪い合いをしていた。これは時間稼ぎのつもりか、まだ後半が始まったばかりなのだが・・・と思っているうち、見る間に2ゴールを奪われたのである。
 そんなモンテに対して、上位浮上を窺う愛媛は、前半とはまったく違ったチームになったかのように積極的に仕掛けてきた。1点を返されると、モンテは慌ててもう十分な対応ができなくなっていた。適地での愛媛戦では、今回の反省を踏まえてしっかりリベンジしてもらいたいものである。
 なお、これは、愛媛戦のほか、ホームの富山戦やザスパ草津戦、アウェーの北九州戦を観て感じたことだが、今季のモンテは、格下のチームと対戦したときも悪い意味で“相手のレベルに合わせて”しまうような気がする。変に相手に引っ張られず、やるべきことをしっかりやりきるという考えを徹底させてほしい。

 さて、ここまでモンテが対戦した相手のうち、有力チームは、千葉(A)、大分(H)、甲府(H)、栃木(H)、東京ヴ(A)で、対戦成績は4勝1敗。東京ヴ戦(A)の勝利(2対0)が大きかった。
 ここまで未対戦の強敵は京都と湘南である。これらのチームとどれだけ良いコンディションで対戦できるか、そして中位から下位のチームとの対戦で、いかに効率的に勝つか・・・これが問題である。
金のないモンテ。現在のスタメン以外の選手については、極めて層が薄く、先行きの不安は大きい。下位との戦いで控えの選手をうまく使ってスタメンを休ませつつ、若手の成長を促すことが極めて重要であり、ここはひとえに監督の手腕に係っている。
 当面は、スタメンのコンディションの維持と怪我の防止が、モンテのJ1復帰に係る最大の課題と言えそうである。

                                                                                                                         



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