【補足】「いびつな大ホール」の平面図
これまでの考察で言及してきた「いびつな大ホール」の平面図(左)を上げておく。これは2025年1月13日に開催された「シンポジウム」の動画からキャプチャーしたもの。左側の平面図(平田設計案)では、ホールの中心線に対して客席が左右非対称になっており、調整室が張り出す格好で後方客席の半分くらいを潰している。
平田晃久氏はこのような設計案になった理由として「敷地が狭く、一般的な構造の大ホールにするとホワイエが狭くなるから調整室等が客席に出張っても仕方ない」という趣旨を語っている。
なお、筆者はホワイエよりホールの内部が大事だという考えである。
次に下に掲載した画像をよ~~~く見てみよう。筆者はとても意外だった。・・・というか驚いた。
右側に掲載されている「基本構想モデルプラン(山形市作成)」という平面図に注目してほしい。(赤い部分は楽屋なのでひとまず無視して見てほしい。)
一般に自治体がこれから設計案をプロポーザルで募集しようとする場合、このようなほとんど基本設計に近い図面をつくることはない。
この点が今回の事業の進め方(事業者の選考の仕方)に疑念をもつ点である。
このことについては次回以降に述べていく。
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