山形市民会館設計案への異和(その2) お詫び
前回の書き込み「山形市民会館設計案への異和(その1)」について、はやくも訂正とお詫びをしなければならない。
前回、「なお、最後に、山形市の舞台芸術や音楽関係の分野の方々は、設計案の平面図を見ているだろうか。もし見ていて、これに修正を求めないのであれば、それこそこれらの人々のレベル(芸術文化への情熱の)を疑う。設計、建築関係者についても同様である。」と記載したが、その後、地元で舞台芸術関係の活動をしている方と話したところ、その方もこの設計案について、極めて厳しい批判の意見をもっていることが分かった。
大ホールに入場する客の待っている場所がない、トイレが少なすぎる、大ホールへの舞台搬入上導線に支障がある、小ホールには袖がなく演劇などに不向き、などなど、たくさんの問題を指摘していた。図面が入手可能な状態で公表されていない(パワーポイントで一瞬だけ投影し、次々に画面を切り替えていくだけな)ので、筆者はまだそこまでチェックしていなかった。この方は「設計者にホールの専門家がいないのではないか」と話していた。SPCを構成する各社の出席者の前でもはっきりそう言ったそうである。
こういう常識のある人がいて当然だが、一瞬でも「地元の芸術文化関係者は、だれも厳しく問題を指摘しなかったのではないか?」と疑った自分を反省する。
ということで、やはりこの設計案は大幅に見直さないといけないようだ。
市当局には、まずは詳細な設計図面を公表したうえで、芸文恊の役員(ほとんど高齢者)だけではなく、実際に活動している各方面の団体や活動主体からもう一度意見を聴取し、実際に使用するものの意見を真摯に受け止め、設計に反映させることを求めたい。
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