山形市民会館設計案 山形市からの文書回答

高 啓(こうひらく)

2025年04月09日 09:32




 2025年3月10日に、山形市ホームページ「みんなの意見・提言」に投稿したことに対して、4月3日にメールで広報課から文書回答が来たので掲載しておく。

 【山形市総務部広報課地域振興係からの回答】

 去る、2月26日に開催した対応検討状況報告会では、ご参加いただき、また貴重
なご意見を賜りありがとうございました。
 このたび「みんなの意見・提言」にて頂戴した件について回答いたします。

 報告会にてご指摘がございました、大ホール客席が非対称となっていることへの違
和感、関連して下手側の客席後方に配置された映像投影室等が邪魔をして、見切り席
が出来てしまうのではないかという懸念についてですが、この件は、事業者検討委員
会から提案者に対して指摘した内容であり、その際、事業者からは音響への影響など
も含めたシュミレーション(ママ)を実施し、不具合が無いように進めていく旨の回答をいた
だいております。
 さらに市では付帯意見として「大ホールは、左右非対称であり特徴的なホール計画
となっているため、利用団体等から意見を聞き取り、必要に応じて設計に反映するこ
と。」とし、審査講評にも明記し指示を行ったところです。その後、分野別に開催し
た利用団体等から意見聴取会では、多数のご意見、ご要望を頂戴し、同様のご指摘も
含まれておりますので、これらの意見要望を踏まえ、市と事業者において基本設計の
総合的な調整を進めてまいります。
(担当部門 山形市文化スポーツ部新市民会館整備室)


 【上記回答について】

 ここでは一言のみ、事実認識についてコメントする。
 「関連して下手側の客席後方に配置された映像投影室等が邪魔をして、見切り席が出来てしまうのではないか」という指摘を筆者がしたかのような受け止めになっているが、筆者は「見切り席が出来」るとは言っていない。
 つまり、「見切り席ができなければ問題ない」という趣旨ではない。
 なお、ここで「見切り席」とは、ステージの端から端まですべてを見ることができない席のこと。

  2025年2月28日の本ブログから引用する。

「①この凹んだ後方の区画の客席に座る場合、観客の視界に調整室等の壁面が入る。ここに席を割り当てられたら少なくとも自分たちは部分的に凹んだ区画(良くない席)に座らされたと思う。これはストレスになるだろう。
 ②この区画の客からはステージに向かって左側の後方座席が視野に入らない。これはホールの客の一体感を阻害する。
 ③ステージから客席を観た場合も、出っ張り構造がストレスになる。下記に市HP掲載の動画の切り抜き画像(パース)を上げておく。白く囲ったところが引っ込んでいる部分。このパースでは意図的に目立たないように描かれているが、実際にはもっと違和感がでるように思われる。(ちなみにこのパースでは、客席1階をこのような構造にしたために、客席2階もステージに向かって右側の座席が左側に比べて凹んでいる。これも不適切。)」



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