2009年03月22日

味の素スタジアム行




 3月21日、初めてモンテディオ山形のアウェー・ゲーム(対FC東京)の観戦にいく。
 新宿から京王線で30分足らず。「飛田給」という歴史を感じさせる面白い名前の駅で降りると、すぐそばにその「味の素スタジアム」はあった。
 この京王線沿線には、大昔に忘れられない想い出がある。そのときの気持ちを振り返ると、この電車に乗って、こんなふうにしてお気楽にサッカー観戦にやってくる日が来るとは・・・と感慨深い。


 駅を降りると、コンビニ等の売店が軒を並べているのだが、観戦にやってきた人々がそこで缶ビールを買っていくので、ここの運営では缶ビール持込可なのかと思って、じぶんもロング缶を1個購入する。・・・ところが、やはり入り口でダメだしをされ、紙コップにあけさせられる羽目に。

 紙コップを持ってバック・スタンド上層の座席まで歩くのも面倒なので、ゲート付近のベンチに座って、ビールを引っかけていると・・・・
 お、左隣では「はえぬき」と胸にあるユニフォームのレプリカを着た若い女性が、昼食にサンドイッチか何かを食べている。彼女がじぶんの傍から立つとき、ちょっと荷物がじぶんにひっかかったのだったが、そのときの「すみません」という発音が、関西訛りだったのが印象的だった。
 コンコースを通り過ぎる人々を眺めていると、モンテのサポーターグッズを身につけた人もかなり目に付く。
 さて、右隣に座っているFC東京のレプリカを着たカップルは、「『はえぬき』って米の名前だよね。地方色が出てるね〜」なんて、余裕ありげに語っている。
 ほんの少しだけビールが回ってきて、久しく忘れていたあのお気楽な気分が芽吹く。


 バック・スタンド上層のアウェー用指定席(3,000円)に着くと、そこからの眺めはなかなかのものだった。
 このスタジアムの上層の観客席は、ほぼ全体が屋根でカバーされている。
 約5万人収容の会場は、広々として気持ちがいい。おおーと歓声を上げたくなったのだが、雰囲気に慣れてくると、どこか中途半端な感じもしてくる。球技のスタジアムのように見えるのに、なんとなく間が抜けた感じがするのだ。
 ここは、国体開催用に、都が絡んだ第三セクターによる陸上競技場「東京スタジアム」として建設されたそうだが、サブグラウンドがないために陸連から公認されず、トラックの敷設がなされていない。トラックの部分が人工芝のようなもので覆われているので、球技用の会場に見えるのだが、その分、観客席からピッチまでの距離がある。
 また、この日は、2万人以上の入場者があったとのことだったが、キャパが大きいのと、メイン・スタンドの埋まり具合が悪いのとで、ガランとした感じがしてしまう。

 会場の運営では、まずボランティアの数が多いことに感心した。
 試合前の会場のアナウンスは英語。これには首をかしげた。いかにもトーキョーっぽいというか(苦笑)・・・選手入場の際に「You’ll never walk alone」という歌を合唱するのは、なかなかいい感じだが、これも全部英語。どうせなら、試合中の選手交代などのアナウンスも全部英語にしちまえよ!

 もうひとつ感想を述べると、試合開始前の音楽が五月蝿過ぎる。
 FC東京のサポーターは、お上品なのか、あんまりコールをしない。そのせいか、ホームとアウェーで応援合戦をするような時間帯に、スピーカーからガンガン音楽が流される。これではスタジアムの雰囲気が台無しである。

 スタジアム内の売店は、一定の水準だしそれなりにスマートだが、これもいかにもトウキョーらしくて面白味に欠ける。山形では、いろんなものを売る個性的な売店を出店させ、他のホームにはない味を出すべきだし、山形ではそれが可能だと思われた。





 さて最後に、試合についても、サッカー観戦の素人ながら、感想を一言。

 結果は1対0でFC東京の勝利。モンテは押し込まれるシーンが多く、反撃のシーンも何度かあったが決定力不足という感じが強かった。
 モンテは、攻撃でも守備でも、やはり個人技では完全に見劣りしている。
 その割には、よく形を保ってやり合っているなという感じはあるが、このままでは残留は覚束ない。相手より、よく動くことが必須である。
 FC東京に点を取られた後半10分のあたりは、上から見ていて、なにか急に動きが緩慢になったような印象だった。たとえば、休憩時間に昼食をとって、昼食後の居眠りが出たの?・・・とでもいうように、あれあれと思う間に突然動きが鈍くなり、これではやられるぞ・・・と思っていたら、案の定、ミスしたところを速攻されて、やらなくてもいい点を献上することになった。どうも、このとき、監督から、ボールをゆっくり回せと指示が出たらしい。しかし、この場面以外でも、歩いている選手が目に付いた。

 攻撃面では、ボールの持ちすぎやパスを出す先を判断する遅さが目立った。
 個人技で劣っているのだから、相手に寄せられる前にワンタッチでパスを出すとか、シュートをもっと思い切って撃ち、こぼれ球を押し込むという荒々しさが必要だと思う。
 また、去年よりは少しは改善されているが、ゴールキックなどの味方のロングボールを相手に与えてしまうケースが多すぎる。
スローインも、わざわざ相手から囲まれている選手に出している。
 空きスペースに走り込んで、スローインやパスを受けるということが徹底されていない。
 マッチアップの際に個人技で劣るということは瞬発力のみならず持久力でも劣ることを意味している。だから、流れが来たときは、各選手が、ここぞとばかり、もっと嵩にかかって攻めることも必要だろう。


 モンテの応援団は、写真のように思ったより多く押しかけていた。
 応援ではFC東京を凌駕していたような感じである。
 バックの上層席にも、けっこうモンテ・ファンが居た。
 ここでモンテがふんばると、山形に所縁のないファンも獲得できそうな気配がする。

 ビールでいい気分に浸り、いい雰囲気のスタジアムを楽しめるかと思いきや、いつもながらハラハラ・イライラさせられるモンテの試合運びに、お気楽な気持ちはどこかへ吹き飛んでしまった。
 しかし、FC東京は、決して勝てない相手ではないという感じもした。
 ベスパ(NDスタ)でのリベンジを期待する。 


P.S.
 余談だが、モンテのユニフォームの胸の広告が「つや姫」に決まったわけだが、サポーターたちが着ているレプリカはほとんど「はえぬき」のまま。
 「つや姫」は「はえぬき」にとって替わらなければならないわけだが、「つや姫」の広告主は、今後どうするのかな・・・J1に昇格して、胸のロゴの宣伝力は、ピッチの選手たちより、サポーターたちによる方が何倍も大きいのではないか。・・・いや、これは老婆心・・・。                                                                                                                                                                                                                                              






                                                                                                                                                                                                                                                                     


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Posted by 高 啓(こうひらく) at 16:13│Comments(0)スポーツ
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