2010年03月22日

モンテディオ山形対浦和レッズ



 3月21日、モンテディオ山形2010年のホーム開幕戦は、対浦和レッズ。
 前日はいい天気だったが、この日は急に気温が下がり、そして風と雨。自宅の玄関の鉢植えも倒れていた。全国的には暴風も吹いた。
 しかし、ゲームの時間帯は、強風というほどの風ではなくなり、雨も小雨といった程度に収まってくれた。昨年のホーム開幕戦(対名古屋グランパス)で、ピッチが雪原になったのを思えば、天気に恵まれた方だろう。

 試合は、1−1の引き分け。モンテは、開幕戦(アウェー)の対湘南で引き分け、第2節の対清水戦で完敗だったから、第3節終了時点で勝ち点2、15位という定位置(?)に着いた。
 昨シーズン、2敗を喫していた浦和に引き分けたのは、まずまずとしなければならないだろう。しかし、この日は、いわゆる“勝てる試合”だった。






 開始からの立ち上がり、10数分程度は、モンテが積極的なプレスと攻め上がりで主導権を握った。浦和は、まず余裕をもってこれを受け止め、間もなくモンテの勢いが途切れるのを待って、反攻に出てきた。
 浦和の連続攻撃に、モンテ守備陣の集中力が落ちてきたように見え、ああ、このまま失点をしないで前半を乗り切ってほしい・・・と思い始めた30分過ぎ、一瞬の守備の乱れから、左サイドの須貝からクロスを上げられ、エジミウソンにヘディングを合わせられた。
 後半は、開始からレッズが優位に試合を運ぶが、古橋のフリーキックに、ゴール前の密集の中で宮沢がうまく足をあわせて同点に持ち込む。ここから、がぜん試合が面白くなった。
 小林監督は、20分過ぎから、新加入の下村と増田を投入。モンテは、浦和が決勝点を取ろうと攻め上がってくるところでボールを奪いとり、戻りの遅くなった浦和守備陣をかわしてサイドに展開。クロスに田代がヘディングを合わせて、それが枠内に飛ぶが、キーパーの正面。
 しかし、このサイド攻撃や中盤からの速攻で、何度かチャンスをつくった。
 お互いに攻め合う展開となり、終了間際は、高原を入れてきた浦和の猛攻を受けるが、いつものように清水が大活躍でゴールを守りきった。
 後半、キム・クナンが投入された。大柄な彼は、ドタバタと走り回っている感じだったが、存在感は小さくなかった。相手は嫌がるのではないだろうか・・・。チームに馴染めば、それなりの役割を果たすようになるだろうという予感も抱かせた。





 さて、試合を見ての感想。
 まず、いつもこのことが目に付くのだが、モンテの基本的な欠点として、スローインのボールを相手に奪われる率が非常に高い。試合後のインタビューで小林監督もこのことを指摘していたが、なぜこうもスローインが下手なんだろう・・・。
 いつも、相手のマークがしかりついている味方にスローインを出している。しかも、出す方向はかならずゴール側と決まっているので、スローイン時、ひとり多くなっている相手チームは簡単にダブルチーム(これはバスケ用語だったな…)で奪うことができる。それでなくても1対1のボールコントロールで上位チームには負けているのだから、もう少しアタマを使ったらどうなのかと、何度観てもため息が出る。
 それでも、まぁ、昨年までのもうひとつの大きな欠点であった、ゴールキックなど味方のロングボールの確保ができない点は、浦和戦ではそれほど目立たなかった。これはやや進歩だとしておこう。(といっても、浦和に比べると明らかに劣っている。)
 もうひとつ、日本最大のビッグクラブである浦和は、エジミウソン、ポンテ、阿部、田中、高原と、有名タレントを繰り出してきたのに対し、プロビンチアたるモンテは、ホーム開幕戦のスターティングメンバーがまたしても“純国産”だった。これでタイの結果に持ち込んだこと、しかも、“勝てる試合”をしてくれたことを評価したい。
 バックスタンドの応援席からは、「浦和なんて大したことないんだぞ!」という声も飛んでいた。たしかにそのとおり。タレント揃いのチームにも、後半は隙が目立った。集中力を切らさず、粘り強くチャンスをつくる努力をしていけば、勝機はかならず訪れると思うことができた。そう思わせるチームになりつつあるということを、嬉しく思う。
 次節の対戦相手は、アウェーで鹿島。昨シーズンは、アウェーでお粗末な試合をした。腹をくくって臨んでほしい。田代や増田はブーイングで歓迎されるだろうが、ぜひ見返してやってほしい。

 ゲーム終了後、中央広場の屋台を覗いていると、靭帯を傷めて欠場している長谷川が現れ、ファンに囲まれて、根気よくサインや記念撮影に応じていた。
 片足を少しかばって歩く姿が痛々しかった。後姿が、悔しそうというか、さびしそうだった。
 すぐ脇を通り過ぎて言ったが、小声で、がんばってくれよ、と声を掛けるのがせいいっぱいだった。





 おっと、最後に、モンテ・サポによる勝手連的なキャラクターのきぐるみ「BADくん」を発見したので写真を掲載しておく。でも、正面から見ないとなんだかわからないか・・・(苦笑)
 活動しているのは、関東在住の酒田市出身者4人組らしい。
 山形県出身者としてはめずらしく遊び心のある人たちだ。http://badmotedio.blog26.fc2.com/






 ここからは余談。
 浦和のサポーターは、やはり大挙して押しかけてくれた。歓迎したい。
 一方で、こうした人気チームとのカードのチケットを入手するのは容易でなくなった。
 今年からじぶんは、ファンクラブ会員になったが、その会員対象の先行販売で落選し、発売日にコンビニの端末に並ぶことに。
 順番は3人目。1人目は男子中学生、2人目は40代の女性だった。販売開始時刻には、7〜8人が並んでいた。
 この中学生が端末の操作に慣れていて、頼まれて2人目の女性の分の操作もしてくれた。それで、中学生が2枚、女性が4枚のチケットをゲット。しかし、じぶんの番にまわってきたときには、すでに中・高校生分を除いて売り切れだった。
 ところが、この女性の仙台在住の娘さんから、仙台市内の端末から家族の分のチケットを入手できたという携帯メールが入り、彼女のゲットした4枚分の引換券を、じぶんに譲ってくれることに。
 じぶんは、最低、自分ひとりが観に行ければよかった。じぶんの次に並んでいた中年男性に声を掛けると、子どもの分と合わせて3枚ほしいというので、3枚分を彼に譲った。
 じつは、販売開始時刻まで、この女性と男性と少し立ち話をしていたのだった。女性は、「チケットの入手がこんなにたいへんになって、昔のJ2時代が懐かしいですね。」と言ったので、じぶんは「そのうち、また戻りますよ。」と返した。すると女性は「とんでもない、決して戻らないでほしいわ。」と慌てて言い直した。(笑)
 そんな話をしていると、その中年男性が会話に割り込んできて、「去年の浦和戦、山形駅前の十字屋のチケット売り場に入荷したのは2枚だけだったそうだけど、それを買いに来たのは浦和の人だったそうだ」ってなことを話すのだった。
 それで、浦和戦のチケットを入手してからもう一度列に並び、今度は、中村俊介効果で人気が上がりそうな横浜Fマリノス戦のチケットを購入した。・・・あっは。
 しかし、考えてみると、山形や浦和であっという間に売り切れるチケットを、仙台でゲットされるのは悔しい。そのゲームに応じて、コンビニ端末からアクセスできる地区を差別化するとか、なんらかの対応をしてもらいたいものである。                                                                                                                                   





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Posted by 高 啓(こうひらく) at 13:40│Comments(0)スポーツ
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