2008年02月11日

「ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?」山新書評




 新詩集『ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?』(書肆山田)について、文芸評論家の池上冬樹氏が山形新聞に紹介の書評を書いてくれた。(山形新聞2008年2月2日夕刊「味読・郷土の本」)

 その冒頭の部分を引用すると、

 「酔いどれて蹌踉(そうろう)と歩き回っているようでいながら、実にリズミカル。破れかぶれのようでありながら、まことによく計算されていて、とことんユーモラス。同時にうっすらと悲哀がにじんでいるから、ニヤリとしつつも、やるせない感情を覚えてしまう。」

 そして、最後の部分、

 「何よりも生き難さをさりげなくいなす、とぼけた、でも強靭なユーモアが素晴らしい。まさに出色の詩集といえるだろう。」


 山形新聞の読者を想定し、少ない字数のなかでこの詩集を多くの人に読んでもらえるよう配慮して書かれた書評だということが伝わってくる。有難い思いで読ませていただいた。深謝。
 
 なお、この書評で池上氏が触れているのは、下記の収録作品のうち、1、2、3、5、8である。
 とくに1の「対痔核」についてメインに言及していただいた。

 この作品は、収録すべきかどうか迷った5を除けば、この詩集を編むときにはいちばん稚拙な作品のように思えていたが、詩集が出来上がってみるとこの中でいちばんよく出来た作品に見えてきていた。

  1 対痔核
  2 似非メニエル氏病者のグルントリッセ
  3 ザック・デ・ラ・ロッチャは何処へいった?
  4 インチキゲンチュア・デクラレチオン
  5 贈る言葉
  6 ザンゲ坂をのぼる
  7 静かな生活
  8 窓の下ではサイレンが
  9 カタキを討たれる
  10 耳下腺炎の夜
  11 エーテル論
  12 水の女
  13 骨髄ドナーは呻き呟く
  14 新しい人よ目覚めよ
                                                                                                 
          

  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 18:45Comments(0)作品情報