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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2007年03月28日

乃木坂から歩きはじめて


 3月24日、ちょっと用があって東京に行ってきた。
 ついでに、足の向くまま気の向くまま、地下鉄千代田線の乃木坂駅で降りて、国立新美術館(写真)のアトリウムを通り、六本木を歩いた。
 先日、開館記念展の「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」というのを観に来ていたので今回はこの美術館は素通りして、東京ミッドタウンを見てみようと思ったのだった。

 手元の1985年の地図では、いま国立新美術館と政策研究大学院大学のある場所には東大の生産技術研究所があり、東京ミッドタウンのある場所には防衛庁があった。
 私は、べつに都市開発や建築の関係者ではないが、東京の中心部の再開発地は基本的に全部見ておこうと思い、これまで上京の折に、新宿西口、恵比寿、丸ビル、汐留、品川、六本木ヒルズ、表参道ヒルズなどをぶらりと訪れてきた。

 東京ミッドタウンは、これから通りに面した周辺部の歩道も整備するらしいが、しかし都営大江戸線六本木駅の出口辺りから外見を見ただけでは、猥雑な地区に突然高層ビルがそそり立っているという感じ。道路(外苑東通り)と超高層ビルの間の距離があまり取られていないので、やや圧迫感を覚える。ビルの外観自体は気配りされたデザインなのだろうが、周囲の盛り場とマッチしていない。
 生憎、東京ミッドタウンは3月30日がグランド・オープンということで、まだ工事中。一部はオープンしているのかと思ったが、ぜんぜん中に入れなかった。

 そこでしょうがなく、高速道路の下の六本木通りを渋谷に向けて歩き出した。地図で見るとたいした距離でないように見えたが、六本木ヒルズを過ぎると、西麻布、南青山を経由して渋谷駅隣接の渋谷警察署まで、つまらない通りを延々と歩くことになる。高級住宅街なのだろうが、この高架道路周辺の環境はけっしてよいものではない。
 天気のよい春の午後、日差しを正面から浴びて汗ばみながら、排気ガスの充満した歩道を歩く。そういえば、昨年の夏には強い日差しの中を汗だくで、同じ千代田線の根津から谷中、そして西日暮里まで歩いたことを思い出した。
 この調子だと、東京をあてどなく歩くのが趣味(?)になりそうだ。

 この30年ほどで、もう150回近く上京しているだろう。いつも大きな書店を回るのが中心だから、それほどあちこち歩いているわけではないが、昔から東京の街が好きだ。
 しかし、と同時に、上京するたびに次第に東京はつまらない街になっていくような気がしている。私にとっては、東京がつまらなくなるということは日本がつまらなくなるということと半ば同義だ。
 そういえば、かつては何かを探して東京を歩いていた。だが、いまは“あてどなく”という言葉のほかに適当な表現が見つからない・・・そんな歩き方なのだ。
  

Posted by 高 啓(こうひらく) at 01:28Comments(0)歩く、歩く、歩く、